コラボレーション

2003版 その1

2003のM-1グランプリ2回戦を突破した芸人さんの一覧です。

東京1日目
オオカミ少年(NSC 東京)
パンクブーブー(吉本興業 東京)
イザベルとベネ(サラブレッドプロモーション)
アホマイルド(吉本興業 東京)
ワイビーワン(吉本興業 東京)
ハイキングウォーキング(吉本興業 東京)
デカメロン(アマチュア)
コンマニセンチ(吉本興業 東京)
デビジェル(吉本興業 東京)
POIZON GIRL BAND(吉本興業 東京)
けんだま(吉本興業 名古屋)
ブロードキャスト(吉本興業 名古屋)
いち・もく・さん(松竹芸能)
ビックスモールン(ケイダッシュステージ)
ヴェートーベン(松竹芸能)
ナンブヤジマ(アマチュア)
ノンスモーキン(吉本興業 東京)
ナイスミドル(ケイダッシュステージ)
花のランランパワー(アマチュア)
ボンゴレ(吉本興業 大阪)
エルシャカラーニ(サンミュージック)
ガキ大将(アマチュア)
プレゼンテーブル(吉本興業札幌)
どきどきキャンプ(T.G.A.C)
カナリア(アマチュア)
じゃぴょん(吉本興業 東京)
マンゴスティン(浅井企画)
激男乙女(アマチュア)
グランジ(吉本興業 東京)
三拍子(サンミュージック)
ジパング上陸作戦(吉本興業 東京)
18KIN(ワタナベエンターテイメント)
スピードワゴン(ホリプロコム)
タカアンドトシ(吉本興業 東京)
トータルテンボス(吉本興業 東京)
Over Drive(松竹芸能)

東京2日目
カラテカ(吉本興業 東京)
森三中(吉本興業 東京)
キャンXキャン(ヴィジョン・ファクトリー)
チャイルドマシーン(吉本興業 東京)
アメリカザリガニ(松竹芸能)
いか天ピーナッツ(アマチュア)
東京ダイナマイト(オフィス北野)
TASTY(アマチュア)
あばれヌンチャク(石井光三オフィス)
リング姉妹(Jdスター)
ロケット団(トービック)
インパルス(吉本興業 東京)
おぎやはぎ(人力舎)
アメデオ(人力舎)
サブミッションズ(吉本興業 東京)
ブーブートレイン(プライムワン)
すずらん(吉本興業 札幌)
WAGE(アミューズ)
ナイツ(マセキ芸能社)
ラフコントロール(吉本興業 東京)
チンクル(トゥインクルコーポレーション)
ザ・タッチ(ホリプロコム)
アンタッチャブル(人力舎)
クワバタオハラ(ホリプロ)
ガリットチュウ(吉本興業 東京)
ペナルティ(吉本興業 東京)
飛石連休(サンミュージック)
ライセンス(吉本興業 東京)
磁石(サワズカムパニー)
ツインズ(アマチュア)
てづくりちゃんす(アマチュア)
南の風(風力3)(トゥインクル・コーポレーション)
COWCOW(吉本興業 東京)
Bコース(吉本興業 東京)
鉄筋コンクリート(吉本興業 東京)
ダイノジ(吉本興業 東京)


東京3日目
ミルククラウン(吉本興業 東京)
U字工事(アミーパーク)
宴人(ワタナベエンターテイメント)
サカイスト(吉本興業 東京)
号泣(ホリプロコム)
ルート33(吉本興業 東京)
ゲッターズ(ワタナベエンターテイメント)
アンガールズ(ワタナベエンターテイメント)
おはよう。(吉本興業 東京)
アップダウン(吉本興業 東京)
タイムマシーン3号(ケーアッププロモーション)
ブラザース(吉本興業 東京)
ゆうえんち(オフィスインデーズ)
ニレンジャー(ケーアッププロモーション)
サシャナゴン(ワタナベエンターテイメント)
パタパタママ(吉本興業 福岡)
キッチン!(ワタナベエンターテイメント)
台風11号(ワタナベエンターテイメント)
流れ星(浅井企画)
髭男爵(サンミュージック)
レッツ・ヌプヌプ(吉本興業 福岡)
エンドオブデイズ(アマチュア)
プー&ムー(吉本興業 福岡)
メロンソーダ(ホリプロコム)
IMASOKARI (吉本興業 福岡)
東京ペールワン(西口プロレス)
カンニング(サンミュージック)
ツーピース(お笑い集団ティーライズ)
ニードル(アマチュア)
うがじん(吉本興業 東京)
アームストロング(吉本興業 東京)
キングオブコメディ(人力舎)
キューとなティーフロント(アマチュア)
LOVE(吉本興業 東京)
まりもねっと(ひばりプロダクション)
大阪1日目
ランディーズ(吉本興業 大阪)
ロザン(吉本興業 大阪)
問題児(吉本興業 大阪)
イーストウェスト2002(吉本興業 大阪)
ハリガネロック(吉本興業 東京)
けもの道(吉本興業 大阪)
笑い飯(吉本興業 大阪)
ロデオボックス(吉本興業 大阪)
アジアン(吉本興業 大阪)
麒麟(吉本興業 大阪)
シャンプーハット(吉本興業 大阪)
四次元ナイフ(吉本興業 大阪)
チャリキ(ケーエープロ)
サバンナ(吉本興業 大阪)
ジャルジャル(吉本興業 大阪)
南海キャンディーズ(吉本興業 大阪)
ユキコミキ(吉本興業 大阪)
NONSTYLE(吉本興業 大阪)
ダ・ヴィンチ(アマチュア)
とろサーモン(吉本興業 大阪)
パラフィンキック(吉本興業 大阪)
ストリーク(吉本興業 大阪)
ガリンペイロ(アマチュア)
レイザーラモン(吉本興業 大阪)
ヘッドライト(吉本興業 大阪)
2丁拳銃(吉本興業 東京)
ゼミナールキッチン(アマチュア)
青空(吉本興業 大阪)
にのうらご(アマチュア)
ビッキーズ(吉本興業 大阪)
ザ・プラン9(吉本興業 大阪)

大阪2日目
おしどり(ケーエープロ)
りあるキッズ(吉本興業 大阪)
安田大サーカス(松竹芸能)
キッチン(フリー)
レイカーズ(松竹芸能)
スマイル(吉本興業 大阪)
フットボールアワー(吉本興業 大阪)
ブラックマヨネーズ(吉本興業 大阪)
レギュラー(吉本興業 大阪)
ミサイルマン(吉本興業 大阪)
田中・上阪(吉本興業 大阪)
ダイアン(吉本興業 大阪)
ふうらいぼう(ケーエープロ)
トレイントレイン(吉本興業 大阪)
なぎさ(吉本興業 大阪)
ボルサリーノ(吉本興業 名古屋)
千鳥(吉本興業 大阪)
パッツン(アマチュア)
ヨシンバ(吉本興業 岡山)
ジャンクション(吉本興業 大阪)
タイムマシン(フリー)
つばさ・きよし(吉本興業 岡山)
ツーナッカン(吉本興業 岡山)
公造・千佳子(アマチュア)
大和魂(吉本興業 大阪)
ママレンジ(吉本興業 大阪)
PUNCH LINE(アマチュア)
天津(吉本興業 大阪)
ボルトボルズ(松竹芸能)
アメディオ(アマチュア)
vi☆vi(吉本興業 大阪)
$10(吉本興業 大阪)


大阪3日目
新入社員(アマチュア)
フロントストーリー(吉本興業 大阪)
ヤツる(松竹芸能)
なすなかにし(松竹芸能)
ヒロ&中條(吉本興業 大阪新喜劇)
ヤングキャベツ(NAMARA事務局)
スイミー船(アマチュア)
チュートリアル(吉本興業 大阪)
シンパシー(アマチュア)
せんたくばさみ(松竹芸能)
チョップリン(松竹芸能)
ラインバック(松竹芸能)
ペーパーライダー(アマチュア)
ダブルコセガレ(ケーエープロ)
アベドゥ(吉本興業 福岡)
イー☆リャン(ケーエープロ)
どりあんず(吉本興業 福岡)
トライアングル(松竹芸能)
That’s That(吉本興業 大阪)
レゾンデートル(NSC 大阪)
村本本田(アマチュア)
オーケイ(松竹芸能)
Fun Park(松竹芸能)
大浦梶(吉本興業 大阪)
ドロン・ポロン(アマチュア)
UP2(アマチュア)
ソラシド(吉本興業 大阪)
山ダーズ(アマチュア)
イシバシ・ハザマ(吉本興業 大阪)
オジンオズボーン(松竹芸能)
トムコリンズ(松竹芸能)
コケシトダルマ(吉本興業 大阪新喜劇)
梅小鉢(松竹芸能)
ゴールド・ハンマー(吉本興業 大阪)
キングコング(吉本興業 大阪)

東京予選・大阪予選とズラズラ並べたのですが、これでは「芸」が有りませんね。
此処はお笑いの分析のHPですから、このソースを基に分析を行いたいと思います。
吉本・大阪 53
吉本・東京 38
吉本・福岡  6
吉本・名古屋 3
吉本・岡山  3
吉本・札幌  2
吉本・合計105

松竹    18
ナベプロ   7
ホリプロ   5
サンミュージック 5
ケーエー   5
人力舎    4
ケイダッシュ 2
浅井企画   2
トゥイクル  2
ケーアップ  2
その他事務所17
フリー    2
アマチュア 29
吉本興業以外・合計100

ざっと、数字だけを並べますとこうなります。
丁度、吉本とそれ以外が半分づつ位ですね。
各会場ごとの特徴をあげますと、
東京は吉本以外の所属事務所が乱立していまして、吉本以外の事務所は全部で25社。
これに対して大阪は吉本以外は「松竹芸能」が明確な2番手で、続いてケーエーが有るものの、その他は1社のみ。

アマチュアは大阪で16組、東京で13組。
合格者の実数そのものは東京の方が多いですから、比率で言いますと大阪が16.3%、東京が12.1%。
大阪の方がアマチュア比率が高いですね。

吉本興業内に目を向けますと、大阪が5割強ですから、合格者の4組に1組が大阪吉本となります。
注目は他の地方劇場に比べて、福岡事務所の合格者が多いことですね。華丸・大吉、パンクブーブー、バットボーイズに続く芸人さんが育っているという事でしょうか?

ただ単純な数字の羅列も、意味を探って読み解いていきますと色々見えてくるものがあって楽しいものです。 

続いて3回戦突破した芸人さんの一覧です。
ここ数日更新をサボっていたのに来てくださった方多いのですね。
M1グランプリ2003の3回戦(大阪)の結果が発表されましたね。というわけで、今日はこの話がメインです。
3回戦突破者=準決勝進出者
チュートリアル、ランディーズ、ロザン、りあるキッズ
ダイアン、麒麟、キングコング、ストリーク、$10
ユキコミキ、南海キャンディーズ、シャンプーハット
サバンナ、レギュラー、千鳥、ブラックマヨネーズ
四次元ナイフ、とろサーモン、ザ・プラン9、天津
ヘッドライト、ビッキーズ、フットボールアワー、笑い飯
(以上24組・大阪吉本興業所属)
どりあんず(吉本興業・福岡)
<計25組吉本興業>
せんたくばさみ、オジンオズボーン、トライアングル
安田大サーカス、レイカーズ、チョップリン、なすなかにし
(以上7組・松竹芸能)
イー☆リャン、おしどり(ケーエープロ)
シンパシー、村本本田(アマチュア)

割合で見ますと、綺麗に24組が大阪吉本で、12組がそれ以外。

大阪だけを見ますとまぁ順調な結果ですかね。
どうしても、東京にいますので関西の若手の情報は入手しにくいので大雑把な事しかいえないのですが。

基本的に関西のこのメンバー辺りは層が厚いので誰が出てもいいように思えますが、やはり出られる人数には制限が有るので絞り込まないと。
個人的に今年面白かったと思うのは
千鳥、レギュラー、チョップリン、プラン。
しかし、ここから出れるのは1組くらいでしょうか?
準決勝の漫才の出来しだいと言うのもやはり有るのですが、イベントとして考えたときに、キャラクターと言いますか、そのコンビの持っている特徴があまりに被っている場合はどちらか一方しか選ばれないと考えて良いと思います。

続いて東京ブロックです。
芸人さんの名前の羅列で行きますのでヨロシク。
ミルククラウン、パンクブーブー、うがじん
POIZON GIRL BAND、インパルス、COWCOW
ダイノジ、タカアンドトシ、トータルテンボス
ハリガネロック、サカイスト、チャイルドマシーン
アップダウン、ルート33、ジパング上陸作戦
ライセンス、2丁拳銃
(以上17組吉本興業・東京)
プー&ムー(吉本興業・福岡)
オオカミ少年(東京・NSC)
<以上19組が吉本興業系>
アンタッチャブル、キングオブコメディ、おぎやはぎ
(以上3組・人力舎)
号泣、スピードワゴン、クワバタオハラ
(以上3組・ホリプロコム)
流れ星(浅井企画)、U字工事(アミーパーク)、
キャンXキャン(ヴィジョンファクトリー)、アメリカザリガニ(松竹芸能)
飛石連休(サンミュージック)、タイムマシーン3号(ケーアッププロ)
磁石(サワズカンパニー)18KIN(ワタナベプロ)
<以上14組・吉本以外の事務所所属>
デカメロン(アマチュア)

東京予選2日間で勝ちあがってきたのは34組。
だいぶ、見慣れた感じの芸人さんになってきました。
この中で注目はアマチュアの「デカメロン」
並み居るプロ芸人に混じっているだけで凄い事です。

早速予想と行きたい所ですが、もうちょっと時間を下さい。
嬉しかったのは個人的にこの半年間押し続けている
POIZON~が勝ち上がってきた事、それとパンクの勝ち上がりも嬉しいですね。
今年だけで考えると抜群の漫才を見せていたのは
パンク・タカトシ・飛石・おぎやはぎの4組が個人的には上がるんでこの辺が準決勝でどう勝ちあがれるかが楽しみです。

さて、今年のM1の決勝進出者を予想する前に、去年のM1の決勝進出者を分析し、その傾向を探りたいと思います。
まず、
「大阪・東京」という居住地域(出身地)
「中堅・若手」というキャリア
「吉本・非吉本」という所属事務所
まずはこの外観上について篩い分けしましょう。
簡単な算数です2・2・2=8ですね。
つまりこれによって発生するカテゴリーは8つとなります。
ハリガネロック(大阪・中堅・吉本)
ますだおかだ(大阪・中堅・非吉本)
フットボールアワー(大阪・若手・吉本)
笑い飯(大阪・若手・吉本)
アメリカザリガニ(大阪・若手・非吉本)
ダイノジ(東京・中堅・吉本)
おぎやはぎ(東京・中堅・非吉本)
スピードワゴン(東京・若手・非吉本)
テツandトモ(東京・若手・非吉本)
綺麗に8つのカテゴリーが分散しているのが分かると思われます。
カテゴリーの中で唯一無いのが「東京・若手・吉本」で
被っているのが「大阪・若手・吉本」と「東京・若手・非吉本」がそれぞれ2組づついるだけで、極端な偏りは起きていません

この分布の凄い所は
「東京4・大阪5」「中堅4・若手5」「吉本4・非吉本5」とここでもやはり均等に分配されているんですね。
偶然だけでこれを処理してはいけないように思われます。
「M-1グランプリ」とは、各地域・各世代の漫才師の一番が出てきて勝負する場だと言えるのです。
因みに予想ではやはりこのカテゴリー分けは使いたいと思います。

次に漫才のスタイルについてですが
本格派の喋くり漫才と言えるのが
ますだおかだ・ハリガネロック・おぎやはぎ・フットボールアワー
の4組
コント・ボリュームの有る漫才のスタイルを取るのが
アメリカザリガニ・スピードワゴン・ダイノジ
の3組
飛び道具的な漫才が
笑い飯・テツandトモ
の2組

この分け方は個人的には自信が無い分け方でして、正直ネタによって変わります。フット・アメザリはネタによってポジションが変わると考えてください。
ここで、重要なのは、面白い飛び道具的な芸人が居れば、各カテゴリーの枠を増やして2組そのカテゴリーより出ているという事です。

大阪の無名の吉本若手がシンデレラボーイ(ダークホース)になるという印象が有りますが、そうではなくて飛び道具を入れると一つ枠が増えると考えるとスッキリするように思われます。

その上で、だいたい大阪の吉本の若手にはそういう芸人が眠っていたという事になります。今年も全く名前を聞かない若手が何組か勝ち上がっていますね。

今年の修正点
吉本の大阪・東京(ルミネ)の階級制度が今まで以上にはっきりしてきました。
大阪は中堅ではなく「梅田組」若手ではなく「base組」
東京は中堅ではなく「7じ9じ組」若手ではなく「2h組」

ハリガネ・cowcow・ライセンスなど上京組は東京でカウントしていいと思います。
問題はアメリカザリガニ。
吉本興業の例をとると「東京」で考えて良いと思うのですが、そうなると、いかんせん大阪の非吉本が脆弱になってしまうように思われますのでここはあえて「大阪」でカウントします。

明日は今日の分布表を使って飛び道具候補を予想したいと思います。
細かい話は後日レポで書くとして、今日はM-1の隠し玉と言いますか、ダークホースと言いますか、飛び道具のお話。
よく、「ダークホース」という言葉を使う人がいますが個人的にこの使い方には疑問があるんですよね。
本来ダークホースと言うのは
「世間的な知名度はないかも知れないけれど、場合・展開によっては勝ちえるもの」
を指すんですよね。
麒麟・笑い飯ともに積極的に「優勝」が狙えたとは思えないんで、むしろ「シンデレラボーイ」という言葉のほうがあっているかもしれませんね。

で、僕がどうして「飛び道具」という言葉を使うかと言いますと、
無名だったり、若かったりするゆえに、これまでの漫才の常識に捉われない新しい驚き・笑いを見ている側に与えてくれるからに他なりません。
無名の新人でも正統派の漫才だったら「飛び道具」とは呼びません。

ただ、外見的な物としての「飛び道具」も十分にありうると考えています。

さて、この飛び道具今年の候補をあげていきますね。
「うがじん」
元SPという不思議な経歴を持つ「どくろ団(芸名)」は、新喜劇でも引っ張りだこなくらいの芸達者ぶり。トリオというスタイルも今までのM-1には参加していないだけに要注目。
コントでは時代劇調も行うだけにネタのチョイスも気になる所
「U字工事」
他事務所の関東では一番気になる存在。
北関東訛り全開の漫才だそうです。
じつは、数ある方言の中でも関西弁についで「北関東訛り」は笑いに向いています。マギーシローさんやつぶやきシローさん等全国区になった芸人さんの特徴は思わず口角が緩み、適度な聞きにくさが見る側をぐっと引き込みます。
「プー&ムー」「どりあんず」
共に吉本興業福岡事務所所属。
「ジパング上陸作戦」
オーストラリア人のチャド君のいるコンビ。
漫才そのものは正統派に分類されますが、やはり外国人の視点からという切り口がツボに入ると凄くいいコンビ。
「クワバタオハラ」
東京他事務所の女性漫才コンビ。
スタイル自体は正統派。コンビとしてのメリハリも有るんですが、歴代の女性漫才コンビと比べてしまうと、ちょっと弱い気がします。
「ザ・プラン9」
5人組というスタイルもさることながら、典型的な漫才をデフォルメし、そこにある常識からずらしていく漫才は正統派では無い面白さがあります。
今年は他の漫才コンテストにも出場しているだけに要注目です。
それと、舞台を大きく使える点、元々正統派の漫才コンビでやっていた人もいるだけにホント願望も込みで出てきてほしいです。
「千鳥」
オンバトでは全くオンエアーされませんが個人的にはとても面白いと思います。
一歩間違うと「チンピラの立ち話」ですが
(笑い飯以上に強面なきがします・・・加えて題材も微妙に怖い時が少なくない)
それなのに、どこかしら可愛げが有るんですよね。
それと、岡山弁と言うのもまた個人的には良いですね。
「デカメロン」「村本本田」「シンパシー」
共にアマチュア。情報全くなし(笑い)
問題はアマチュアの場合、2本良いネタが揃えられるかが未知数なだけに・・・
「オオカミ少年」
東京NSC生。NSC生では唯一残っています。

個人的にはコントの印象しかない「チョップリン」がどんな漫才をするかも楽しみなんですが、これは東京では「キングオブコメディ」にも言える事ですね。

以上ざざっと挙げましたが、飛び道具からは多くて2組、少なくて1組だと思うので、本当に面白い漫才のみが勝ち上がってくる事を期待します。

次はカテゴリー分けです!

M-1グランプリに於いて「枠」という概念を持ち込むのはとても危険だと思うし、純粋に漫才で誰が一番面白いか決めればいいじゃん。という開催趣旨に照らし合わせると矛盾するのですが、
よーく考えてみると甲子園だって「都道府県」(春なら、地域ですが)という「枠」の代表が「ガチ」で勝負するから皆応援するんですよね。兵庫は強いから3校でれますとはならないんですよね。「麒麟枠」というのは「ガブンチョ枠」という事でしょう。
それが今はbaseに昇格しているので今回はbase枠と考えて良いと思います。

さてカテゴリー順に準決勝進出芸人を書き上げていきましょう。
「東京・中堅・他事務所」
おぎやはぎ・アンタッチャブル・アメリカザリガニ・号泣の4組
「東京・中堅・吉本」
cowcow・ダイノジ・トータルテンボス・ハリガネロック・チャイルドマシーン・アップダウン・ルート33・ライセンス・2丁拳銃の10組
「東京・若手・他事務所」
キングオブコメディ・スピードワゴン・くわばたおはら・流れ星・U字工事・キャン×キャン・飛石連休・タイムマシーン3号・磁石・18KIN・デカメロンの11組
「東京・若手・吉本」
ミルククラウン・パンクブーブー・うがじん・poizon girl band・インパルス・サカイスト・ジパング上陸作戦・プー&ムー・どりあんず・オオカミ少年の10組
「大阪・他事務所」
せんたくばさみ・安田大サーカス・トライアングル・オジンオズボーン・レイカーズ・チョップリン・なすなかにし・イー☆リャン・おしどり・シンパシー・村本本田の11組
「大阪・中堅(梅田組)・吉本」
チュートリアル・ランディーズ・ロザン・りあるキッズ・キングコング・$10・サバンナ・シャンプーハット・ブラックマヨネーズ・ザ プラン9・ビッキーズ・フットボールアワーの12組
「大阪・若手(base組)・吉本」
ダイアン・麒麟・ストリーク・ユキコミキ・南海キャンディーズ・レギュラー・千鳥・4次元ナイフ・とろサーモン・天津・ヘッドライト・笑い飯の12組
こうやって分けてみるとほぼどのカテゴリーも10組位に綺麗に分配されている事が分かると思います。このカテゴリーの中から一番面白いのがそのカテゴリーの代表になると思うのです。(あくまでも予想ですよ。分析上の方便だと思ってもらって良いですし)

そうそう、大阪の他事務所を一つに纏めたのはちゃんと意味が有りますが、今日はここら辺までにしますね。


今回のM-1の決勝進出者を予想するにあたり悩んだのが
「ライバル」

第1回大会は中川家VSますだおかだ
第2回大会はますだおかだVSハリガネロック
いずれも、関西の賞レースでしのぎを削ってきたもの同士の分かり易いライバル関係が有ったのだが、今年はその「ライバル関係」が見難いのだ。
理由は簡単だと思う。ここ数年関西の賞レースはフットボールアワーが独占してきた事による。
今や、フットボールアワーがM-1の優勝候補の筆頭にいることを疑う人は少ないだろう。そうなると、このフットのライバルを関西に求めるのが難しい。
賞の受賞歴などから言えば、ビッキーズ・キングコング・チュートリアル・アメリカザリガニ等となるのだろうか?

実は、関東にドラマを含んだ「ライバル」関係が有る。
「おぎやはぎ」と「アンタッチャブル」である。
共に人力舎の看板芸人であるが、M-1で此処まで結果を残してきたのは「おぎやはぎ」の方である。そして、おぎやはぎの作り出す「しっとり」とした漫才の形はある程度関東だけにとどまらず、関西にも波及している様に思える。
これに対して、実力は有るとされながらも「アンタッチャブル」はM-1で存在感を示せずにいた。漫才のスタイルは「おぎやはぎ」の「緩さ」に対して「アンタッチャブル」は「畳み込む」スタイルである。
今回、ライバルの図式は関西ではなく、関東に有ると思うのだ。

という訳で、決勝進出の9組を予想したいと思います。
おぎやはぎ、アンタッチャブル、飛石連休、タカアンドトシ、パンクブーブー、ザ プラン9、フットボールアワー、麒麟、チョップリン
の以上9組が僕の今年のM-1決勝進出予想者です。

ザ プラン9は飛び道具的に。
他の関西吉本を正攻法的に考えたので、松竹からは少しカラーの強いコンビを。
関西の吉本若手を「千鳥」等にした場合は松竹からは「なすなかにし」などの正統派が出て来るのかな、、、なんて考えました。

関東吉本の若手では最近特に「poizon girl band」の評価が上昇しているのですが、まだ、メジャー感が薄いのと、3年後に人気のインパルス、実力のPGBという図式が見たい僕としては、今年はまだ雌伏の時かと。
パンクブーブー、飛石連休は共にコンビを結成し直すというキャリアやブサイク(褒め言葉として)というキーワードがフットボールアワーと被り、いい意味でのライバル関係が作れそうに思うのです。ただ、2組も要らないかな・・・という気もするんですが。
その場合、飛石に変わってスピードワゴンという選択肢もありえますね。

東京・吉本の中堅で「ハリガネ」「2丁拳銃」「ダイノジ」「ルート33」ではなく、タカトシを選んだのは本当に苦渋の選択です。誰が出てもおかしく無いと思います。その上で、今年本当に漫才が面白かったのは?という僕なりの答えです


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